立ち退きに抵抗する活動家に占拠された建物、厦門
「西側は縮小したか、少なくとも弱体化した」
ドイツのジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)外相は
29日トランプ大統領を批判した時を用いた言葉だ。
時にが同じくして、ドイツのメルケル首相も
「他国(アメリカ)に完全に頼る時代は終わりつつある」
珍しく踏み込ん発言で世界を驚かされたが、
そういえば、トランプ大統領の特徴のひとつに
欧米西陣営の筆頭アメリカの大統領という立ち位置ながら、
自由民主主義や人権、自由貿易など価値観に無関心というか、
理想主義のオバマ政権を行った政策が根こそぎから壊滅させていく
文化大革命的な反権威伝統価値の活動家に見えなくもない。
移民政策も、TPPも、北米自由貿易協定も、そしてパリ協定も然り。
ロシアのプーチンに愛を告白、フィリピンのドゥテルテで電話で歓談。
中国の習近平主席の心境を忖度しながら、
同盟国の安保、貿易政策を批判し、その指導者を名指しで罵て憚らず。
同盟軽視というより、同盟がアメリカをばかり損させていると思っているようだ。
まあ、どの国の政治も国益の最大化を追求する。
但し、同じことはは、ドイツフランスが「パリ協定」と解釈し、
中国は「一帯一路」と訳す。
トランプがあからさまに「アメリカ第一」と宣う。
ここまで来ると、
さすが、最忠誠な友人の日本でも苛立ちが募る、愚痴が漏らす。
トランプさんは世界になにをもたらすか、
まだ誰にもはっきり読み切れないでいるようだ。
彼が弾劾され、或いは4年後、新しい大統領となって、
西側が主導する秩序が現状回復できると思う人もそう多くないはず、
トランプ革命がまだしばらく続くことだけが言えるだろう。
ラベル:時事道楽