2015年05月26日

経済低迷は対日関係改善の原動力 時事道楽第7回

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自民党の二階俊博総務会長が3000人もの大訪問団を引き連れて中国を訪問し、

中国で厚遇されていた。

習近平主席の会見など今日のメインメディアや

中央テレビの「新聞聯播」でもトップに報道された事で、

中国では半ば水面下で慎重に進められてきた対日関係改善の動きも

ようやく表舞台に浮上したともいえる。


なぜ今になって、対日関係改善が主流となったのでしょうか、

内政外交的にはいろいろな分析ができるのでしょうが、

どうしても中国の経済状況と関連付けてしまうのは僕の考えだ。


少し中国の経済状況を見てみよう。

最近では友達と、wechat上どのグループも株の話になると、盛り上がるのだ、

それもそのはず、つい最近目標が3000点と専門家に言われている、

上海株価指数は今日の時点で既に4800点に到達した。

しかし、実態経済に目を転じると、

半年内、三度の利下げにもかかわらず、経済指標が軒並み悪く、

製造業の筋の友人でも「儲からない」と口を揃った。


昔は、このブログにも質問したことはある、

中国に高速成長を抜けたらなにが残るのか、


どうも最近の中国の政治の風向きも静かな

しかし、明確な転換がかんじられる。

習近平さんトップ就任以降、

汚職の撲滅など統制の強化を図られた。

経済面では市場化の改革を声高に推進するものの、

減速した経済を「新常態・ニューノーマル」呼び直して

耐え忍ぶことを美徳のように模範化された。

それもリーマンショック後の4兆元財政刺激政策の後遺症に

苦しんだ経験から一概間違とはいえないが、

問題は消費主導の新経済発展モデルにしても、

鳴り物入りの「一帯一路」、AIIBアジアインフラ投資銀行構想も

夢の実現には時間が必要で、

デフレの兆候すら見せる実態経済の閉塞感がようやくトップ層まで

共感されたような気がします。

プロジェクト投資も外資を含めたの産業誘致も評価されなければ、

地方官僚もモチベーションがもたないのだろう。


実態経済に対する謙虚さをとりもどしたこそ、

日本企業の撤退や観光客の減少に素直に直視でき、

対日関係改善の原動力をみいだせれるのではないかと思います。

実態経済がこの狭苦しいトンネルを抜け、

企業収益が少しでも急上昇の株価に追いつくように祈ります、

もう少し友達と株投資を謳歌する日々を続けたい、

そしてバブルを弾ける前に逃げ切れるように、


ちょっと格好付けて言わせると、

経済的の互恵関係が日中友好関係の基礎、

普遍な金儲け欲への尊重こそ平和レジームの根源に思う。



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2015年05月19日

インドモディ政権中国に接近したわけ 時事道楽第6回

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急転直下・14年珠海航空ショー

降水が潤沢のこともあり、最近深センの空は青く透き通て気持ちいい。

週末が南山の海岸城という大型ショッピングモールに久しぶりに行きました。

DJI者のドローンのプロモーション即売会などホットなところもありましたが、

全体としては天気要素を差し引いても人でが少なく、

軒を連ねる洒落った飲食店でも明暗分けがくっきりで、

ちょっと外れの立地の空きテナントが寂し姿をさらけ出していた。


今週は特に注目したのは、インドモディ首相の中国訪問でした、それについて

すこし話します。


■インド首相が中国訪問、習近平主席は異例の歓待


 5月14日、インドのモディ首相が就任後初めて中国を訪問した。

習近平国家主席が最初の訪問地・西安まで出向いて迎えるという

異例の歓待ぶりです。

習主席が地方まで出向いて外国の首脳を迎えるのは極めて異例のこと、

習近平さんも自らそれを強調しているが、それは昨年、9月19日に、

モディ首相は、地元のグジャラート州で習主席を出迎えましたの返礼で、

両国の接近が相思相愛とでもいえそうだ。


それに何がおもしろいかといえば、まずモディ首相の人物像を見る必要があります。

モディさん、1950生まれの65歳、インドの18代首相、グジャラート大学政治学修士号

首相就任前に、2001年から2014年までグジャラート州首相を務めた。

行政手腕に定評があり、清廉潔白だが、反イスラームとも言われる。

モディさんの経済政策は市場重視の新自由主義に近いとされ、

グジャラート州の高い経済成長に導き、その実績で選挙で圧勝して首相となった。


モディさんがグジャラート州首相時代は日本との付き合いがあり、

親日家をされている、また、就任直後に日本を訪問し、

「日印特別戦略的グローバル・パートナーシップに関する東京宣言」を

発表し外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の設置も決めた。

そして、モディさん首相就任後の対中政策について意見が分かれていた。

グジャラート州時代の中国訪問歴や

経済政策の「モディノミクス」にも中国モデルが見えることから、

中国と経済中心に経済関係拡大の説と、

選挙中に中国に対する強硬な言動や

就任早々、ブータン、日本を訪問し中国牽制する動きから、

中印関係が試練を迎える推測をありました。


「誰もがインドに恋をするが、インドは決して恋に落ちない」誰かそう言ったが、

実にインドの外交、

特にモディさん就任一年以来の驚きほど全方位外交を如実に言い表している。

誰とも仲良くするが、誰とも同盟関係が組まない、記憶だけでもアメリカ、

日本、ロシア、フランス、ドイツ、カナダ、中国を訪問していたモディさん、

日本と中国だけでも8兆円に登る、経済援助、融資、投資を取り付けていた。

最後に中印の関係展望について、ですが、

本人が比較的楽観視をしている。

それはモディ首相の中国訪問した直後だけではない。

勿論それに中国の事情からの思惑もありますが、なんといっても注目すべきなのは、

やはりこのモディ首相の方だ。モディさんに人気があり、政治手腕があり、

閉塞感の社会に分かりやすいメッセージより誘導していくカリスマ性が兼ね備えている、

それらの点で言えば、日本の安倍総理と幾分似ている。がしかし、

安倍さんと根本的に違うのは、中国に対する認識だ。

モディ首相も大変な愛国主義者で、中印の間にも長年の辺境領土紛争がある、だが

「モディノミクス」には中国が非常に重要な総合ソリューション提供者のように

定義されているように感じる。

誇り高きインドの栄光の裏に、GDPでは中国の1/5という不都合な事実があり、

それを回避せず、投資、製造業、インフラ、ひいては発展様式も中国から

引っ張り入れたい、そう考えているように感じました。本当にそうであれば、

近年いない生産性の高い中印関係が展望てきるのであろう


要するには、僕ははモディ首相における全方面外交の中でも

中国こそが特別の存在となりつつあると感じました、

それもやはり モディさん得意の 思わせ外交 の術中なのか、否か

インドの高速鉄道の落札結果を待たなければいけないかもしれない。

posted by daydayup at 02:14| Comment(0) | 時事 | 更新情報をチェックする

2015年05月15日

器用な女に感謝 時事道楽第5回

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ゴールデンゲートブリッジ

器用の女で、家内のことです、
まず言っておくが、家内は僕のブログ見ません。
何を祝おうかといって、結局なにもせず過ぎてしまった結婚10周年記念日
なんの生産性もない僕の時事道楽の悪趣味にも愚痴一つせず、
手早く、金儲けが正義とするこのご時世に置いて、大したもんだ。
感謝、感謝。

■日米VS中露蜜月ゲーム

韓国のメディアについたタイトルですが、

大手のメディアでも時に外交の攻防を

ネットの対戦ゲームや将棋試合の中継の文脈で面白く解説しますが、

実際に、国家首脳間の訪問日程は

半年か数ヶ月前までに既に固めったのは普通で、

そう簡単にいちいちと、情勢の変化や仮想敵の動きによって

臨機応変に対応できるものでもないかと思う。

でもしかし、例えば

中国が「新形の大国関係」を言いながら、自己主張ばかりして、

おまけにAIIBで調子に乗っている、

それを面白く思わないアメリカがより安倍首相を歓待し、

議会演説までして、日米同盟の強さを演出する。


一方、ならうちもと言わんばかりに、

戦後70周年記念行事で、

ロシアを訪問する習近平主席とプーチン大統領並べて軍事パレードを見たり、

政治、経済条約を締結したり蜜月ぶりをアピールして、

日米の親密を牽制する


そして、そのテーム対戦の傍ら

ちょっと最近出番なかった韓国がひとりで悶着している

というストーリーにして解説されても、

多少と牽強付会感が否めないが、

当たらずとも遠からずというところでしょうか、


■パンダの肉を9万円で売却、農民兄弟など10拘束

報道によりますと、逮捕された雲南省昭通市塩津県の兄弟は昨年12月、

飼っていた羊をかみ殺した野生動物を追って山林に入り、

銃で射殺したところ、その動物がパンダだった。

兄弟は、パンダの肉約35キロなどを4800元(約9万2000円)で売却。

中国政府はパンダを保護動物に指定しており、

公安当局は今回、肉の売却先を含め、関与した計10人の身柄を拘束した。


ネット上では「殺したら、パンダだった」という説に懐疑的な意見もあるが、

真相がともかく、

いくら農民といってもパンダと知りながら発砲したとしたら、

よっぽど度胸があるのか、よほどのバカだったのどちらだ。

野生保護動物の密猟が氾濫する中国でも、

パンダ肉の売買は前代未聞のことですし、

国宝という特有の名分により、

闇市でも、堂々とパンダ肉だから高額で売買できるとは考えにくい、

実に35キロを4800元(約9万2000円)では

牛肉の価格と大差がなかった。

報道では兄弟、肉を購入した人3人以外拘束した7名について

言及しなかった。

でも現状の野生動物保護関連法律では

最高は懲役10年の刑を課され、

しかも、知りながらであれば、食べても実刑になるのだ、

割合わない商売ですし、珍味を味わった代償が途轍なく大きなのだ

ところで、事件をきっかけに、

四川省など西部に生息するパンダの活動の痕跡が、

長江以南で初めて確認される結果ともなったそうだが、



posted by daydayup at 01:16| Comment(0) | 時事 | 更新情報をチェックする